爪の役割、大切さを知り、技術の提案をする

巻き爪の手術をされたお客様

20年ほど前に両足の親指の巻き爪の手術を受け、両サイド爪母からカットした方がご来店されました。

今では巻き爪が原因での外科的手術は減ってきていますが、ひと昔前は痛みが出たり、化膿してくると爪が生えてこなくなるように爪を作っている部分(爪母)から全て除去してしまう。という事が行われていました。


一度取ってしまった爪母は元には戻らないため、除去した部分からは二度と爪は生えてきません。

その指の爪はどうなるの?

このお客様の場合は両サイドの爪母を除去しているので、爪の両サイドからは爪は生えてきません。

本来の爪より爪が小さくなり、手術した事で爪が皮膚から浮いた状態になり、運動などの衝撃により爪が脱落したとおっしゃっていました。

その後爪は伸びてきましたが、肥厚してくるようになったそう。

爪が厚くなった事で靴などに圧迫されて痛みが出るように。

そこでフットケアサロンなどで爪を薄く削ってもらっていたそうです。

爪本来の形に近づける

私のサロンに来た時も、厚みを削ってほしいということでご来店いただきました。

今までは厚みをとり、しばらくするとまた厚くなってくる。そしたら厚みを取る。ということを繰り返していたそうです。

そこで考える事。

なぜ肥厚してくるのか。

その原因となっているものを取り除く事が出来れば少しは楽になるのでは?

お客様へ少しでも爪本来の形に近づくのではないかと思われる方法のご説明をし、施術をさせていただきました。

職能範囲での説明と施術

あくまでもネイリストという立場を忘れずに、その範囲でできる事をご提案する事が大切です。

私たちは治療も診断も矯正もできません。

ただ、私たちにしかできない事があります。その技術や知識を身につけ最善の方法を提供する。私は少しでも多くの方に爪の役割や大切さを知ってもらいたい。そして、少しでも長く自身の足で歩けるようなお手伝いがしたい。そう思っています。