スタッフの得意なものはなんですか?技術では?接客では?
スタッフの得意をいかす
サロンでスタッフに求めている事があると思います。
ネイルサロンでいうと、例えばですがとても繊細なすごいアートをスタッフに求めていたとします。
でもそれは絶対にできなければいけないことですか?
そのスタッフが他に誰も真似できないような事があったとしたら、その得意なことをいかしてあげられた方が良いのではないでしょうか。
サロンのコンセプトとして、すごいアートができなければいけないサロンだとしたら、それを面接の時に伝えるべきだし、それを絶対に求めなければいけないサロンだとしたら、他の得意があって、アートにあまり興味がないスタッフは、厳しいようですが違うサロンの方が活躍できるはず。
スタッフの怠惰で練習をしなかったり、得意が何もないようでしたら、それはそのスタッフが今の仕事を職業として、自分が食べていくための手段として捉えられていないということ。
苦手なことから逃げてもいい。という話ではありません。
あくまで「得意」をいかすです。
どういう環境で技術を生かせるようにするか?
例えば私のサロンにアートが好きで本人もそれを追求したいスタッフAさんがいたとします。
一方、とにかくケアメニューが好きで爪のしくみから学びなおして、いろんなお客様へのケアメニューを対応できるスタッフBさんがいたとします。
私のサロンのコンセプトは「大人の女性の隠れ家サロン~丁寧なケアで指先から美しく~」です。
コンセプトとして、ネイルケアは必須。ジェルネイルのお客様へも必ず丁寧にケアをするからです。
そのうえで、アートを追求したいAさんにはAさんにしかできないアートをどんどん生み出してほしい。それがAさんというネイリストを求めるお客様でいっぱいになるための武器になるはず。その代わり、多くのネイルサロンと同じようなアートしかできないようならそれは正直武器とはいえない。
「彼女の武器」と言えるくらい得意をのばすことが大切。アートをいかした集客をする。とかアートをいかしたメニューを作るとか。とにかく上達するためのステップをどんどん用意していくことで本人も必ずステップアップしていけるはず。
一方、同じことをBさんに求めてしまったらBさんはなかなかステップアップはしていきにくい。それどころか続けることが難しくなってしまうかもしれない。
サロンのコンセプトである「丁寧なケア」はスタッフ全員に必ず習得してもらいたい技術です。
それを習得しているBさんは、その先に「とにかくケアメニューを構築していく」というほうが本人も楽しんでステップアップしていけるのでは?
スタッフの興味のあることの方が前向きに成長していける
私の考えです。
「社会人なら決められたことをするべきだ」とか「サロンのコンセプトに見合わないから」という声が聞こえてきそうです・・・。
あなたがスタッフだとしたら、サロンで決められているからって前向きにその課題に取り組んでいけますか?きっと私はできません。他のサロンに移りたくなってしまうかもしれません。
コンセプトに合わないのはなぜでしょう・・・?
私は面接の時に「ケアを大切にしていること」と「ネイリストとして力をつけていってもらいたいこと」をお伝えします。
ケアに興味がないスタッフはきっと入ってこない。し、面接の時に他にやりたい事が決まっていそうなら採用しない。その段階でミスマッチを防ぐ方がお互いのためになる。
その変わり、入ってもらったらそのスタッフの夢が叶うように私も考え提案をしてみる。
スタッフに負荷がかかりすぎない。でも少しのプレッシャーは必要。
私はその環境をつくることが役割だと思っています。