スタッフが少し成長してきた時に感じること
誰もが通る道。技術力もまだまだだけど、できている気がする時期
今までたくさんのネイリストさん、美容師さんを見てきて思うことがあります。
最初は緊張しすぎて、お客様と何を話していいいのかわからなかったり、話に意識が向くと手が遅くなったりして、早く先輩達のようにいろんなことができるようになりたい!とできないながらも目をキラキラさせている新人スタッフ。
徐々に仕事に慣れてきて2~3年くらいがたつとひと通りの事ができるようになります。そこで、できるような気になってしまうことがよくあります。私もそういう時があった記憶があります。
ひと通りの事ができるようになった。それは間違いありません。でも3年の経験ではイレギュラーな経験がまだまだ足りないと思います。
ネイリストとして出会うお客様は様々な方がいらっしゃいます。今の爪の状態も人それぞれ、お客様が求めることも人それぞれ。そのたくさんいるお客様の中には、まだ見たことのないような、出会ったことのないようなお客様がいらっしゃいます。ネイリストになって18年たった私でも、見たことのないような爪の状態の方がまだたくさんいらっしゃいます。
「わからない」ことがある。ということを自覚しておく。もし「わからない」ことに出会ったら、予想ですすめるのではなく、先輩に聞いたり、お断りすることも大切。わからないけど、やってみようが一番危険です。
「ネイリスト」は人の体を触るお仕事です。わからないけどやってみた結果、とりかえしがつかない事になってしまったら大変です。
何年たったら一人前?
私がネイリストさんとお話する時に3年以上たっていたら、ある程度はわかっているだろう。と思ってお話します。それが一人前なのかどうかって難しいところですよね。
いろんなことが一人でできるようになっていると思います。認められると嬉しい。でも油断していると危ない。
何を基準に一人前とするかはわかりませんが、技術職にいつまでたってもゴールはありません。どこまでも学び続けることが必要。
もしそのことを忘れて、「私、できるんです。」と思ってしまっているスタッフさんがいたら、まだまだ学ぶことが必要なことを伝え、まだまだできていない所があることを伝えましょう。
同じことができるスタッフでも、「まだまだ足りていない」と思っているスタッフと「なんでもできる!」と思っているスタッフではその先も、行動も差がでてきてしまいます。
「ほんとはまだできていないよ。」そう伝えることはなかなか勇気がいりますし、伝え方も難しい。
できることは認める。そのうえで足りない部分を伝える。それは何年たっても必要なことかもしれませんね。