すぐに答えをほしがるスタッフとどう向き合うか

何か疑問にぶつかった時に自分で解決する力をつける

私がスタッフや生徒さんに指導している時などによく思うことのひとつが、『始める前から、答えをほしがる。』ということ。

「これをこうしたらどうなるんですか?そうじゃなかったらどうなるんですか?じゃあこうなったらどうするんですか?」

とにかく最初から正解が欲しい人っているんです。私もそんな時があったのかもしれません。

正解を知りたがることの何がいけないかというと、答えを知りたがること自体は悪くないかもしれません。ただ、正解を伝えたところでやってみてもないことを説明されても全然伝わらないんです。

結局始めてみてから同じことを聞き、何度も繰り返し、そして理解できていく。

なので始める前からいくら正解をきいたって、始めからうまくできることなんてないし、質問する側も答える側も時間がもったいないだけ。

だとしたら、失敗を恐れずにやってみて、質問した方が何十倍も意味があることになります。

トライ&エラーから学ぶ

何においても言えることですが、特に技術においてはトライしてエラーしないと技術力の向上はありません。どんなに方法を学んでも、どんなに上手な人に教わってもトライしなければ何もはじまらない。

答えをすぐに欲しがる相手には、トライ&エラーの必要性もつねに伝えなければいけません。

かつては自分もそうだったかもしれない

私が外部のセミナーを担当させていただいた時に技術のデモンストレーションを行うことがあります。

それを見た受講生に「なんでそんな風にできるんですか?」「どうやったらそんな風に仕上げられるんですか?」と言われることがあります。その言われた回数は決して少なくありません。あなたも記憶をさかのぼってみるとそんなことを言っていたことがあるかもしれません。

「なんでそんな風にできるんですか?」に対する答えは、「できるようになるまで練習したから。」

「どうやったらそんな風に仕上げられるんですか?」に対する答えは、「教えてもらったことをただただ練習するとできるようになる。」です。

聞いてきた受講生に罪悪感は一切ありません。素直な気持ちを伝えてくれただけです。それがいいとか悪いとかではないんです。

私も若いころ、先生と呼ばれる人たちに言っていたかもしれません。今思えば、それこそが『すぐに答えを欲しがってる』自分に甘えていたんだな。と客観的に見ることができます。

自分が言っていることに無自覚の人たちはたくさんいます。そういう人たちに「なんでわからないんだろう。」と思うことの方が時間の感情がもったいない。なので、わからないことは毎回お伝えする。という事をした方が時間を感情もそこに割かなくてもよくなる。

こういうと少しドライに聞こえるかもしれませんが、結果、その方が聞く側も聞かれる側も良いと思いませんか?

あなたがスタッフさんに聞かれて「なんでだろう?」と思う事は、あなたの思っていることを何度も感情的にならずに伝える必要があります。

あなたはすぐに答えを欲しがっている人にどんな返事をしていきますか?

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