サロンスタッフ育成で理解しておきべきこと。それは人によって「成長スピードが違う」
スタッフ同士を比べてはいけない
成長スピードが違うことなんてあたりまえだからわかってるよ。
そう思ったサロンオーナーさんは多いと思います。
では、「なんでAさんはできてるのに、Bさんはできないんだろう。話聞いてくれてないのかな」そう思ったことはありませんか?
話を聞いていなかったら、それはBさんの注意が散漫になっていたのかもしれません。でも話を聞いていないことがそれほど多くあるでしょうか?そんなことがよくおこっているとしたら、普段からのサロンの雰囲気を見直す必要があるかもしれません。
スタッフが話を聞いていたのにできていないことがあったら?
技術面なら練習が足りないのかもしれない。時間管理なら意識がたりないかもしれない。他の事も多くは意識の違いの事が多いんじゃないかなと思います。
意識があるのに成長スピードってそんなに変わるもの?練習していれば、もっと早く上達するんじゃないの?
そう思うことありますよね。
私は長い間ネイルスクールでたくさんの生徒さんに指導を行ってきました。
そこで感じたことはスタッフ育成でも同じことが言えます。
生徒さんにはいろんなタイプの人がいます。わかりやすいタイプで例えると
a.あまり練習していなくても、さらっと70点くらいとれる人
b.いっぱい練習しているのに、なかなか60点とれない人。
どちらのタイプもいます。
今までの経験にもよるのかな。と私は思います。どんなものを見て、どんなことを感じてきたか。もちろんもともとの器用さや、理解力も関わってくるとは思います。
もともと器用なタイプの人は、すぐに70点をとれるようになります。ただ、そういうタイプの人はそのあとの練習が持続しにくい。
いっぱい練習しているのに、なかなか60点とれない人は、技術を身につけるのに時間はかかりますが、なぜできないのか、ひとつずつ理解し、納得してすすんでいける人が多いので、80点取れる頃にはなぜ、どうしてそうなるのか理論的なこともなんとなくでも身についている人が多い。
なぜ成長スピードが違うと感じる?
大きな理由は2つあると思っています。
ひとつは先ほどお伝えした、タイプの違い。
器用な人は、すぐに70点くらいの結果を出してくれます。
そしてもうひとつは、意識の違いではないかと思っています。
サロンでの仕事に対する意識がどれだけあるのか?それによって大きく変わります。
私はスタッフに対して、いつも意識高い系を求めることはしません。それは、スタッフそれぞれの人生において「サロンで働く」ことのポジションが違うからです。
「プライベートの時間を多少削ってでも、ネイリストとしてもっともっと活躍したい!」というスタッフもいれば、「勤務時間外は、子どもとの時間を大切にしたい。」というスタッフもいます。その二人の成長スピードが違ってくるのはあたりまえですよね。
私は、それぞれが選んだライフスタイルなので、そちらがいいとか、どちらが悪いとかは思いません。ただ、成長スピードが速いと嬉しいし、私も助かります。(笑)
サロンにいる間はもちろん一生懸命お客様のことを考えていなければいけない。でもそれができていれば、私的にはOKなんですよね。
そのやり方が甘いと言われるかもしれません。過去にはもっとスパルタ教育をしている時もありました。
いろんな経験をして、私には今のスタイルに辿り着きました。自分もストレスにならない、スタッフにも過度のプレッシャーはかからない。でも責任をもって働いてもらっている。
甘い環境に見えて、自己責任的な要素が多いので意外と厳しい。サロンにいれば安心。という考えで雇われていたいスタッフはうちでは働けないと思います(笑)
成長のスピードを現実以上に求めていませんか?
ネイルサロンやエステサロンってほとんどが女性のスタッフ。結婚、出産、育児など女性には人生の分岐点と思われることが何度も訪れる。そんな中、ずっとスパルタにやっていける人はほんの一握りだと私は思います。
あなたはどう思いますか?
スタッフのライフスタイルに合った提案を私は心がけていきたいです。
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