どうすれば時短になるかをどう伝える?

とにかく時間を意識して!だけでは全然たりない

デビューして間もないスタッフさんはどうしても施術時間が長くなってしまいがちです。まだ慣れていない接客や施術ですからある程度は仕方ないことです。私もネイリストになりたての頃はすっごい時間かかっていたと思います。

これは私の考えですが、「とにかく早ければいい。」という感じで伝わってしまうのはとても危険。ネイリストはお客様の体の一部に触れるお仕事です。そこは丁寧に進めていってほしいもの。

では丁寧に早くするためにはどうするべきか?

 

丁寧に仕上げる練習と、とにかく時間を意識した練習どちらも必要

私はスクール生へ練習方法を伝える時に「100点の仕上がりを目指して練習をすること。仕上がり度外視でとにかく決めた時間に入る練習をすること。」必ずどちらもしてほしい。と伝えます。正直、どれだけ時間をかけてもまだ100点の仕上がりには至らないかもしれません。でも仕上がったものをしっかりと観察し、どこが足りないのか、何がいけなかったのかを自分自身で振り返り、再度できていなかった所を意識して練習をしていく。それを繰り返すことで徐々にきれいに仕上げられる方法を習得していきます。だからといってこの練習ばかりしていると、時間をかけなければ仕上げられないというループに陥ります。なので、同時に時間だけを決めて練習することも大切。どの工程をどれくらいの時間で終わらせなければいけないかを把握し、常に時間を意識する癖をつける。

ふたつの練習方法を繰り返すことで、早くきれいな仕上がりに近づくことができます。

 

より細かく具体的に伝える

今日お伝えするのは時間を意識する時の方法です

「最初から時間を意識してとにかく急いでしてみて。」と言われてしまうと、お客様に施術する時もとにかく急ぐことになってしまいますし、そもそもどう急ぐのかがよくわからない・・・。

私が時間を意識してもらう時にまず聞くことは「どこに何分かかっているか把握している?」ということ。

ネイリストなら、ジェルのオフ(表面を削る)のに何分、ジェルのオフ(柔らかくなったジェルをおとす)のに何分、その後表面を整えるのに何分・・・

といった感じ。もっといえば指1本に何分かかっているか。ということまで分解していくこともあります。

「ひとつの工程の時間を今より指1本あたり20秒だけ短くしてみて。」と言われたら、取り組むことが明確になります。

1本20秒?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、ジェルネイルの工程って先ほどのように分解するとすごくたくさんあります。ジェルのオフからケア、ジェルのベース、カラー1度塗り、2度塗り、トップなど・・。

例えば10工程あったとしたら、1本20秒短くすると全体で33分の時短!

とにかく30分早く仕上げて!と言われるよりできる気がしませんか?

 

時間がかかっている工程を一緒に練習してみる

それぞれ苦手な工程やコツがつかめていない工程などがあります。その部分を一緒に練習してそのスタッフに合った施術方法を見つけていきまう。自分ひとりの練習だけでは気が付けないことがあるので、オーナーであるあなたがみて気になる部分を伝えてあげられると良いと思います。

苦手だった工程が1本30秒短くなったらさらに時短!でも丁寧さは維持できる。

 

焦らせたり、急がせたりすることはお客様に対して不誠実

サロン経営において時間の管理はとっても大切な課題ですよね。だけどそれよりも大切なことを忘れてはいけません。

それはお客様との信頼関係。

いつも急いで施術しているスタッフにお客様は満足してリピートしてくれるでしょうか?

 

急ぐこと。と手際が良いこと。は全くの別もの。焦らなくても早い時間で仕上げられる。それはゆっくり時間をかけてもよいということではありません。練習を積んで無駄に使っていた時間をなくすということ。常に手際よく動けるようにならなければお客様に支持してもらえることはありません。

 

「時短」を考えて伝えてしまうと、とにかく早くしてもらえるようにそこの部分だけをきりとって伝えてしまいがちですが、そこにお客様がいることをしっかりと感じて、ひとつひとつ点ではなく全体を通してお客様との信頼関係を築けるように伝えていきたいですね。

 

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